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ukamuse-kai2のパラメータとレーティング(予備調査)

shogi686作者の額賀氏(@merom686)が浮かむ瀬に一部手を加えてアマチュアが普通に対局できるプログラムを発表されました。

http://www.geocities.jp/nanami_486/com_shogi.html

このプログラムは対局時設定で二つのパラメータを設定することによりプログラムの強さを変化させることができます。ソフトに添付されている「使い方」というファイルに説明があり

「棋力はデフォルト設定でアマ1級くらい?(乱数を使っているので毎回強さが変わる)

・オプション(追加したオプションには"Ex_"が付いています) Ex_Limit_Nodes : 時間だけでなく、探索ノード数も制限するようにします Ex_Nodes : Ex_Limit_Nodesがオンのときの探索ノード数 ※小さいほど弱くなる Ex_Random_Eval : KKPに加える乱数の大きさ(起動するたび違う評価関数になります)※大きいほど弱くなる」

とあります。探索ノード数は読む局面の数ですが、乱数の大きさの方は(大雑把に言って)どの程度悪手を指してくれるかを示すパラメータだと解釈しています。デフォールトの設定ではノード数が20000, 乱数が400になっていて、このときのレーティングがR776、額賀氏が書かれているようにこのあたりの強さがウォーズ一級レベルだと推察されます(私はちょうどそれくらいなので実感できる)。24レートでは大体500前後ではないでしょうか。以前depth指定の技巧で強さがどのように変化するかについて記事を書きましたが、あまりにも浅い深度の場合には指手が不自然になります。depth3位に上げると不自然さは取れてくるけれどもレーティング的にかなり強い(R1361)という問題がありました。ukamuse-kai2は二つのパラメータを入れることにより自然な弱さを出してくれているように思います。

一応デフォールトの設定の強さは測ったので、パラメータを変えたときにどのように強さが変化するのか調べてみることにしました。本来は2つのパラメータを2次元的に変化させたときのレーティングの変化を調べる必要があるのですが、今回はいくつかのパラメータの組み合わせに対するレーティングを概算する程度の調査です。以下、レートを知っているプログラムとそれぞれ100局程度対局させてみた表です。

uXXX-YYYのXXXがNode数, YYYが乱数です。G1, G5, G6, G9とあるのはdepthがそれぞれ1,5,6,9の技巧です。これらの対局からパラメータの組み合わせに対するレーティングを概算すると(それぞれ100局なので誤差は40程度あります)

一番上の組み合わせにすると、初心者に近いレベル、一番下の組み合わせになるとアマチュアだとトップクラスになるのだと思います。なお、これらのパラメータのレンジではコンピュータ側は感覚的に即指しです。

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