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駒落ちハンデ 第2回調査

  • 執筆者の写真: uuunuuun
    uuunuuun
  • 2017年5月25日
  • 読了時間: 2分

3ヶ月ほど前に上位ソフトに駒落ちで指させた場合どの程度の棋力のソフトと釣り合うのか調査を行いました。WCSC27以降、レートにしてトップソフトのレートがR300ほど向上しましたので改めて駒落ちハンデの調査を行いました。条件は前回と同じ、各ソフト一手五秒、初手より定跡なしです。それぞれ100局程度の調査なので統計誤差はR50程度見てください。

elmo (YaneuraOu 4.61 tournament) R3979

elmo (角落ち) vs 大樹の枝 (R3250) 46-2-52 R差20 R3270

elmo(飛車落ち) vs GPSFish (R2892) 51-1-48 R差10 R2902

技巧2R3794

技巧2(角落ち)vs AperyWCSC25(R3159) 33-1-66 R差-120 R3039

技巧2(飛車落ち)vs GPSFish (R2892) 51-4-45 R差20 R2912

ちなみに前回の調査の結果を再掲(レートなどは現在の値に修正)

浮かむ瀬 (R3671)

浮かむ瀬(角落ち)vs GPSFish minimal (R3034) 53-1-46 R差24 R3058

浮かむ瀬(飛車落ち)vs GPSFish (R2892) 38-9-53 R差-53 R2839

技巧160606 (R3522)

技巧(角落ち)vs GPSFish minimal (R3034) 37-3-60 R差-84 R2950

技巧(飛車落ち)vs Bonanza 6 (R2741) 59-1-40 R差59 R2810

平手のレート上昇(技巧3522 → elmo 3979)R477と比較して駒落ちレートは

角落ち:技巧 R2950 → elmo R3270 R320増加

飛車落ち:技巧 R2810 → elmo 2902 R88増加

角落ちの場合は平手のレート上昇ほどではないけれどもまずまずのペースで強くなっていますが、飛車落ちのレート上昇は100以下でかなり鈍っているように見えます。

この程度の調査で結論を出すのは時期尚早なのですが、飛車落ちについてはソフトが平手でどれだけ強くなろうとも、R3000~R3200あたりに限界値的なレートが存在するのかもしれません。言い換えるとこのレート以上強ければ神様相手でも飛車落ちでは負けないということなのですが、、一方角落ちについては今のところ限界値は見えていない感じですが平手のレート上昇と比べるとやや落ちていることを考えるともしかしたらこちらも限界値があるのかもしれません。

追記(5/26)

香落ちハンデがほんとに下手に有利になっているのか話題になっていたので前回の浮かむ瀬に続きBonanza 6とelmoでも調べてみた。結果は下記の通り。

Bonanza 6: 36-6-58 (R差78)

浮かむ瀬: 38-12-50 (R差40)

elmo : 37-13-50 (R差45)

elmoと浮かむ瀬は統計誤差の範囲で一致。R50以下の弱いハンデということで前回の調査結果と一致。Bonanza 6がやや下手有利に振れているのはBonanza6が香落ち定跡を持っているからかもしれない。人間同士で対局するときは定跡は使うはずだし、棋力的にも人間に近いという意味ではこちらの方が実情に近いかも。

 
 
 

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