激指14の各段位のレート調査
- uuunuuun
- 2018年6月23日
- 読了時間: 3分
激指はポピュラーな商用ソフトだと思います。激指のレーティングは以前調査したのですが、各段位の強さがどのようにチューニングされているのか、関心を持ったので調べてみました。対局は木偶の坊経由でUSIソフト(今回はノード数制限をおこなったT.N.K.wcsc28)と行っています。連続対局が止まる場合が頻発して対局数をあまり大きく取れませんでしたので精度は高くありません。結果は次のようになりました。

図の見方ですが最初の方は対局結果、TNKレートは私のレート表から持ってきたものです。 最後の2列、激指レートとあるのが激指各段位の私のレート表におけるレーティング、最後の24レートとあるのは以前調査した対応関係を用いて将棋倶楽部24におけるレーティングを概算したものです。三段と四段は相手のノード数を変えて2種類計算していて、その中間あたりが正しい値かと思われます。
初段レートがR1500(24の初段)、二段がR2000弱(24の三段), 三段は2つの値の食い違いが若干大きめですがR2300強(24の四~五段)、四段はR2500弱(24の五~六段)、五段R2700 (24の六~七段)、六段R2900 (24の七~八段)。激指の段位は24よりも若干低めに調整されているようです。私の測った24レートは早指しでのレーティングですので、人間側が長考するようであればもう少しレートを上げる必要があるはず。そのように考えると適切な設定だと考えられます。なお、七段、八段は24レートがR3000超えしていますが、ソフトレートと24レートの対応関係はこのあたりはやや怪しいので参考程度にしてください。またProのレーティングは激指本体のレーティングよりやや高めですが、これはこのレベルになると激指が一手五秒以上考え始めるので私のサイトの対局基準を満たさなくなってしまうからです。(Pro+は更に強くなるはず)
おまけ:激指のレーティングの調査についてツィートしていたところNoviceの開発者の方より、NoviceもSkill Levelの設定で弱くする事ができるので調べてほしい旨連絡がありました。Skill levelの設定は探索にStockfishを用いているソフトではついている機能でApery, GPSFishなどでも設定が可能です。(やねうら王にはなぜか付いていない、、)Skill levelによる棋力の制限はご本人の解説によると
「簡単に言うと、Skill Level が20以外に設定されていると、MultiPv4が設定され、SkillLevelに応じて、採用する手と第一候補手に対する手の評価値の幅を決めている感じです。(内部で乱数使ったりもしていますが)」
ということでノード数や思考深度を制限するのとはかなり異なるアプローチであり、弱くしても一応コンピュータは与えられた時間(私のサイトでは一手五秒)思考します。チェスでは自然な弱さを与えるよく考えられたアプローチなのだと思われます。最初のいくつかのレートしか調べてませんが、以下のような結果になりました。

Skill Level 0ではかなり弱い(24で10級程度)のですが、レベル1で24初段、レベル2で24の三段に跳ね上がり級位者向けの設定としてはあまり適してないのではないか、、というのが正直な感想です。ノード数制限とSkill レベルの両方をいじれば自然な弱さが再現できるのかもしれませんが、両方設定できるソフトは私の知る範囲では無いです。
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