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レート計算 まとめ

(1) ソフトレートと将棋倶楽部24の換算

こちらの記事にある対応表ですが、今の所の見当としては、24レートがR300以上、R2900以下の領域では

(24レート)=-0.0003(ソフトレート)^2 +2.61(ソフトレート)-1948

という公式で良いように思われる。

対応が非線形になっているのは将棋倶楽部24の級位レベルはプレーヤが多くレート圧縮効果があること、加入時に棋力を過小申告している人が多いためレーティングの割に強い人が多いことが原因になっていると思われる。

24レート2700(ソフトレート2900)以上は上記の非線形な関係式を外挿するとソフトレートと24レートの比例係数が1よりも大きくなるのでそのまま使うわけには行きません。将棋倶楽部24にはR3000を超えるようなプレーヤは少ないので比較する意味は余りありませんが、あえて対応関係をつけるとすると、上記の関係式を線形に外挿した

(24レート)=(ソフトレート)+200

が適当だと思われる。

(2) ソフトレートとやねうら王ノード数の対応関係

こちらの記事で公表している結果。Qhapaq_WCSC28を評価関数として用いた場合

(ソフトレート)=295 log(ノード数)+1320

というフィッティングができる。適応範囲はノード数100~200,000くらいまで。なおlogは自然対数。

(3) 駒落ちで生じるレート差

上位のソフトを駒落ちで下位のソフトと対局させレートを測定してきた。ただし定跡はoff。下記の数字は平手のレートから駒落ちのレートの差。

角落 レート差 700 (QQR), 640 (yaselmo), 710 (elmo), 750 (技巧2), 640 (うかむ瀬), 570 (技巧)

飛車落 レート差 800 (QQR), 900 (yaselmo), 1080 (elmo), 880 (技巧2), 890 (うかむ瀬), 700 (技巧)

二枚落 レート差 1600 (QQR), 1700 (yaselmo), 1530 (うかむ瀬), 1360 (技巧)

ソフトによりかなり大きな差が見られる。角落ちで570 - 750, 飛車落ちで 700 - 1080, 二枚落ちで1360-1700。注意:定跡を用いると(特に二枚落ち)レート差は更に広がる。

(4) 評価値と勝率の関係

私が調べたものではないが, Ponanza作者の山本氏のツィートにより以下の公式が用いられることが多い。

(勝率)=1/(1+10^(-(評価値)/600))

なお、同じ局面に対してもソフトにより評価値が大きく違いうることが知られている。上記の勝率と評価値の関係はその局面からソフトで指しついだ場合のものであることに注意。プレーヤが変われば勝率も当然変化する。

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